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自由帳

軍事系の話題について書いていきます。

ISIL施設を吹き飛ばした爆弾「MOAB」とは

昨日の4月14日に米軍はアフガニスタンの山岳地帯にあるISILの地下施設を爆撃しました。

その際に使われた爆弾GBU-43 通称MOABについて解説していきます。

 

MOABとは英語表記で「Massive Ordnance Air Blast (大規模爆風爆弾兵器)」の頭文字をとってそう呼ばれていて、他にも「Mother OAll Bomb (全ての爆弾の母)」と呼ばれています。

 

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画像 https://ja.wikipedia.org/

全長 約9m

直径 約1m

総重量 約9800kg

炸薬量 約8500kg

 

非常に大きな爆弾で、核兵器を除いた現在ある爆弾の中で最大のものです。

あまりに大きすぎて通常の爆撃機攻撃機などから投下できないので、C-130、C-17などの大型輸送機の機体後部の貨物スペースから台車ごとパラシュートで引きずり落とす変わった方法で投下され、後は台車と分離しGPSで誘導されつつフィンと呼ばれる小型の翼でコントロールされながら目標まで降下していきます。

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その威力は絶大で、威力範囲は半径500~600mとされ、爆発と共に起こる爆風で敵の人員や施設を吹き飛ばすことを目的としています。

 

2003年のイラク戦争の際にイラク軍との戦いを早期に終わらせるための「衝撃と畏怖」戦略、簡単に言えばビビらせる目的で実戦配備されましたが使用されませんでした。

実戦で使用されたのは今回のISILの地下施設爆撃で初めてとなります、爆撃は成功し地下施設内部にあった爆弾等が誘爆し施設ごと吹き飛んだそうです。やったぜ。

 

ちなみにCall of Duty:Modern Warfare 3では25キルの隠しキルストリークでこいつを投下することができ、マップ全体の敵が吹き飛びステージが砂嵐のようになり敵は画面表示が消えます。壊るる^〜

 

この爆弾が使用されたとニュースで聞いたときはかなり衝撃を受けました、今まで使用されてこなかった超大型爆弾「MOAB」の威力を示したことで北朝鮮も相当ビビったんじゃないですかね(適当)

核、生物、化学テロに備えて「NBC偵察車」

今回はシン・ゴジラにも出ていた、陸上自衛隊NBC偵察車を解説していきたいと思います。

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全長 8.00m

全幅 2.50m

高さ 3.20m

重量 約20t

最高速度 95km/h

乗員 4名

価格 約7億円

製造 小松製作所

意外にも製造は重機などで有名なKOMATSUこと小松製作所です。

 

この2つの車両をご覧ください。

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(化学防護車)

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(生物偵察車)

化学防護車NBC偵察車に似ているのが分かりますか?

そうです、同じ小松製作所です…

化学防護車は装甲化、気密化されていたのに対して、生物偵察車は3トン半トラックの荷台に検知、分析機材を搭載しただけで防護性、気密性は良いものではありませんでした。

役割が分かれていた2両を合体させて高性能化したものがNBC偵察車となっています。

 

NBCとは

Nuclear(核兵器)

Biological(生物兵器)

Chemical(化学兵器)の頭文字をとってこう呼ばれています。

最近では、2つ項目が増えたCBRNE

Chemical

Biological

Radiological(放射性物質)

Nuclear

Explosive(爆発物)の方が使われています。

 

 車両性能

 車両制限令

一般制限値

総重量 20.0t

幅 2.5m

長さ 12.0m

高さ 3.8m

最初に書いた諸元を見てほしいのですが、公道での車両運用のきまりを定めた「車両制限令」に収まるようになっています。

自衛隊車両は適用外ですが、事前通知や手続きをしなくても災害派遣などで即座に出動できるように枠内に収まっています。

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緊急車両の指定を受けているので上部に赤色灯とサイレン用スピーカーが付いています。

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また、放射線などから防護するためにフロントガラスや横の窓に装甲板が被さる設計になっています。

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化学防護車では検体の採取などのために大型のマニュピレーターが装備されていたのですが、細かい作業に向いていないことや故障が多いこともあり…

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代わりに実験室のグローブボックスのようなものが装備され、隊員がマジックハンドで検体を採取し回収するという方法になりました。

やっぱり人の手の信頼性が1番…

 

 各種装置

全長 8.00mの大型の車体がもつ余裕を持ったスペースで装置を操作、そして装置は実験室に匹敵するという話もあります…

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化学兵器検知化学兵器の汚染を検出し警告を出したりするために使用されます。

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生物兵器検知、左側の筒で生物兵器に使用されている微粒子のサイズを特定、右側の筒で分析のための大気を収集、車内で詳細な分析を行います。
その他にも赤外線センサーで物質ごとの赤外線への反応で種類を特定、それを元に物質の動き、拡散を検知なども可能です。
放射線ガンマ線中性子線を検知できるそうです。

気象観測装置温度計GPS測位装置も搭載しているので、「どこの区域がどのくらいどのような状況で汚染されているか」がわかります。

汚染レベルが分かれば回避や対処がしやすいですよね。

 

この車両は各種テロ、原発事故、化学事故などの非常事態で活躍する装備です、出動する事態は起こらないで欲しいですね… 

「いずも型護衛艦」はどんな艦艇か

今回は海上自衛隊が誇る艦艇、いずも型護衛艦を解説したいと思います。

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基準排水量 19,500t

全長 248.0m

全幅 38.0m

高さ 49.0m

馬力 112,000PS

最大速力 30ノット(約55km/h)

乗員 約470名

建造費 約1200億円

 

現在、海上自衛隊保有している艦艇の中で最大で、数字を見て分かるとおりとても大きな艦艇です。

ここで1つ別の艦艇を見ていただきます。

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(たかなみ型護衛艦)

比べてみると、いずも型には大砲のようなものが無く甲板が広くてスッキリしている。

というのがお分かりいただけましたか?

広い甲板をヘリコプター運用に特化させるためにいずも型には自分を守るための最小限の武器しか積まれていません。

「その大きな艦艇を持ってどうするの?」と思いますよね?

ではその性能を解説していきます。

 

輸送、医療

ヘリコプター最大14機乗組員以外の人員500名3トン半トラック50台の輸送が可能で、その他にも航空自衛隊PAC-3システム(北朝鮮のミサイルに備えて離島などに配備される)の収容も可能です。

また、右舷中部に幅4m耐荷重30トン以上の大型の歩板(橋のようなもの)を展開可能で艦内への詰め込みが容易になっています。

平成28年4月に発生した熊本地震の支援のため、北海道小樽港に入港し陸上自衛隊員約160名、車両40台を詰め込み、熊本まで輸送しました。

 

汎用護衛艦(最初に貼った、たかなみ型護衛艦など)3隻分の洋上での給油機能も有しています。

 

医療能力も非常に優れていて、艦内に

・診察室

・手術室

・歯科治療室

・集中治療室

・病床35床を有しています。

ちなみに米海軍のマーシー級病院船は他に

・薬剤室

放射線治療

・眼科治療室

・病床1000床も有しています。

災害国家の日本も病院船を保有したほうが良いと…

 

食堂は艦内に3つもあるそうです。

 

航空運用、対潜哨戒

この艦はヘリコプターを最大14機搭載可能で5機が同時離発着可能です。

これらの航空機をコントロールするために艦には、空港の管制塔とほぼ同じ設備があり空港と同じレベルで空域の管制をできるそうです。

甲板には大きなエレベーターが2つあり、プロペラを折りたたんだヘリコプターやV-22 オスプレイも搭載可能です。

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(写真は護衛艦「いせ」)

そして艦の主要任務はそのヘリコプターで敵の潜水艦を警戒(対潜哨戒)になります。

対潜哨戒ヘリがどのように潜水艦に対処するか解説していきます。

 

対潜哨戒

現代において潜水艦はほぼ最強と言っていい存在です。

潜られたら当然目視で発見できませんし、原子力潜水艦は食料が尽きるまで潜ることが可能です。任務では数ヶ月とか普通らしい…

音もなく忍び寄り攻撃を仕掛けて逃げる。海の忍者とも呼ばれている潜水艦ですが、航空機が天敵なんです。

それが対潜哨戒ヘリコプターです。

対潜ヘリは潜水艦が潜んでいそうな海上でホバリング(停止)をし、海中にソノブイと呼ばれる高性能マイクを投下して音を聴くわざと音を出して反響で捜索磁気の乱れを探知する装置赤外線探知機などを駆使し潜水艦を追いつめていきます。

そしてヘリコプターなので移動も素早いです。

この対潜哨戒ヘリコプターを多数搭載していることで艦隊に敵の潜水艦を寄せ付けず、非常に強力な対潜哨戒網を形成できます。

他の艦艇にとって1番の脅威である海中を有利に取ることで戦闘に専念することができます。

 

空母とは違うの?

この写真をご覧ください。

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(米海軍 ニミッツ級航空母艦)

「いずも型と何が違うんだ?」と思うかも知れませんが、全く別の艦艇です。

写真の艦艇は航空母艦(空母)といって艦載しているジェット機なども飛ばす洋上の飛行場として運用されています。

カタパルトといって、簡単に言うと「飛行機を投げ飛ばす」装置を有しています。

これによって艦載機を約300mという短距離で離陸させ、着艦は太いワイヤーに機体のフックをかけて止まります。

ニミッツ級は艦載のジェット機などの飛行機を運用するという前提なので攻撃力は極めて高く、言ってしまえば他国を攻撃できる能力がある艦艇、ここが大きな違いです。

 F-35Bという戦闘機は垂直に離着陸が可能なのでいずも型でも運用が可能ですが、そもそも艦艇の目的に合わないので実現はされないと思います。

運用される航空機に限定してニミッツ級といずも型を比較しましたが、まだまだそっくりな艦艇はたくさん存在します…

他国の見解や文書によってはいずも型を「ヘリコプター空母」や「空母」とみなしているものもあります。我が国では護衛艦となっています…

 

まとめると、いずも型はこれからも自衛艦隊の旗艦として運用されていくでしょう。

非常に優れた航空運用、指揮能力、多用途性をフル活用することで他艦艇の支援に特化したよくできた護衛艦だと思います。

護衛艦「いずも」、南シナ海へ

今年の5月から約3ヵ月間、護衛艦「いずも」が南シナ海、インド洋に派遣されるそうです。

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とても変わった形で大きなこの艦艇については次回書かせていただきます。

今回は南シナ海の情勢と派遣の目的を書いていきたいと思います。

中国の海洋進出

まず地図をどうぞ。f:id:Thermiteeeee:20170314215457p:image

近年、中国は海洋進出を進めており、南シナ海に埋め立てした人工島を造成し、そこに軍の基地あらゆる軍用機が離発着可能な約3000mの滑走路大型艦艇が接岸可能な港湾施設、最近ではミサイルの発射施設を建設しています。最初はリゾート地の建設とか何とか…

 

ここで少し交易の話をさせていただきます。

日本や東南アジア諸国は「シーレーン(海上輸送交通路)ちょっと違うけどシルクロードみたいなものを通じて、原油液化天然ガスサウジアラビアなどの中東諸国からタンカーで輸送しています。

ルートはインド洋を横断し、南シナ海を抜けて太平洋に出るという、交易上とても重要で特にアジア諸国にとっては最短路です。

しかし南シナ海では中国、フィリピンなどが領有権を争い、先ほど書いたように軍用施設も建設しています。

事態が悪化するとシーレーンは大打撃を受け、日本の経済にも影響が生じます。

 

ここで黙っている訳にはいかないですよね?

そこで日本は中国と領有権を争っているフィリピン、ベトナムなどの軍へ技術指導などの協力をしてきました。

米軍は以前から日本など東アジア担当の第7艦隊指揮の下、「航行の自由作戦」を展開し、中国の例の人工島から12海里(約22km)内に艦艇を派遣ていましたが、4回目の作戦はアメリカ本土太平洋側を担当している第3艦隊指揮の下で展開しました。本土から艦隊持ってくるとかやっぱアメリカさんはすげぇよ…

ちなみに日付変更線から東西で、第7艦隊と第3艦隊に分けられるそうです。

 

なぜ派遣されるの

派遣される理由はいくつかあります。

以前から米国、インドの海軍が西太平洋で行ってきた合同演習「マラバール」に日本も参加。

その他にも米海軍との共同訓練、インドネシア、フィリピン、スリランカへの寄港、そして麻薬犯罪の容疑者約2000人を殺害で有名なインドネシアドゥテルテ大統領の艦上招待も検討されているそうです。

ちなみに安倍首相と会談した際には「ときが来たときには日本の側に立つ、安心してほしい」と言ったそうで、よろしくお願いします。

 

今回の長期間派遣を通じて、海上自衛隊の主力艦艇である「いずも」の戦力向上をメインに、トランプ大統領になってからの米軍との協力を見せたいのかもしれません。

 

以上です。

次回はその護衛艦「いずも」について書きたいと思います。

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